りら

オートマタのりらのレビュー・感想・評価

オートマタ(2014年製作の映画)
4.7
スペインとブルガリア合作のSFアクション映画かな?

時は2044年、
太陽のフレア光が増加したことで、地球は砂漠化が進行し、
人口の99.7%が失われた時代。
生存者は安全な都市網を再構築し、
過酷な環境で人類の手助けを行う
原始的なヒューマノイドロボット「オートマタ」
を開発。

最初は人類の救世主であるとされ、もてはやされたけれど、
砂漠化の抑制に失敗したことから肉体労働に追いやられて
主従関係の厳しい扱いを強いられるようになっていた
オートマタ。

オートマタには、2つのプロトコル(制御機能)が設定されてて
①生命体に危害を加えてはならない!
②自他のロボットの改造を行ってはならない!
というものだったけれど、ある日
自己改造を行っているオートマタが発見され、
保険調査員のジャック・ヴォーカンが調査に派遣されたこと
から始まる物語。

私が印象に残ってるのは
そのジャックとセックスロボットの会話。
セックスロボットがジャックに
『人は何から創られるのですか?』と聞き、
「母親からだ。ただ、おまえら、ロボットには理解できない」
とジャックは答えます。

一方、酸性雨がなぜ降るのか、わかったロボットに
ジャックがその理由を聞くと、ロボットは
こう答えました。
『人間には理解できません。』

ロボットを最初に作ったのは人間でも
そこからどんどん、人間の知識を超えて発展していく
ロボットの知識にはもう、勝てないということですよね。

なのに、人間は傲慢にもロボットを
主従関係で抑えつけようとしてます。
今、地球温暖化で異常気象など起って
地球の危機を感じつつあるし、
一方、AIなどの発展でロボットも実用化されていってる
わけだし、この映画のような未来がやってくるかも
って思っちゃいます。

ロボットにこれからは、
人間に変わって、我々が地球の住人になって
いきますと宣言されないように
地球で幸せに暮らすためには
ロボットと共存できるように
謙虚さや怖れを知らないとダメじゃん!って
思いました。主従関係なんて考えてちゃ
従うのは人間の方になるかもです。(´∀`*)ウフフ
りら

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