惜しい！傑作に成り得たかもしれない映画
退廃的でディストピアな世界観、ニールブロムカンプのような世界観。それに、怖いような気味悪いデザインのロボットが好きです。
作風は起伏が少なく、盛り上がりに欠けるが、とてもシリアスで真面目な感じ。
このままストーリーも…とまでは行かなかった…
かつて人類の祖先が木に登って進化を辿ったように、ロボットが自意識に目覚めるという進化を遂げます。覚醒したロボットたちは、安息の地を求めて人類から逃げるというものです。
猿の惑星 創世記のような展開になるのですが、もっと話が広がれば良かったけど…
メッセージ性は人の愚かさをロボット目線で描いたようなもの。
私はロボットに感情移入をしてしまって、人間を敵視していました。まだ自覚に目覚めたばかりの純粋なロボットから見ると人類はかなり愚かだなと思いました。
ロボットが敵視されるような映画が増える中で、チャッピーなどの映画では、ロボットの感情にも目が置かれるようになってきました。
勿論、ロボットは人類の脅威となり得るというのはありますが、そのロボットが誕生したところで、ロボットの人権はどうなの？という話があります。
猿の惑星でも、実在していたニムくんにも同様なメッセージがありますね。
世界観もキャラデザもメッセージも好きな感じだけど、ストーリーに難点。
