エビフライの宴

虐殺器官のエビフライの宴のネタバレレビュー・内容・結末

虐殺器官(2015年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

2時間の枠に収めるためか、原作で書かれた多くの事が端折られていたのが残念だった。特に主人公の内面に関する描写がほとんど無かったのが気になる。(原作ではあれだけ丁寧に書かれていた母親について全く触れられていなかった。)

アレックスの死因が自殺から他殺になっていたのもかなり残念だった。敬虔なクリスチャンであり、「地獄は頭の中にある」と語ったアレックスが自殺する(しかも頭を吹き飛ばす形で)という出来事は物語の軸のひとつになっていたように感じられたので、この変更がなければもっとちゃんと作品を楽しめたのかもしれないと感じた。

(追記:「アレックスは現地語を解するので虐殺の文法に触れてしまっていたのでは?」という考察を見かけて、なるほどなとは思ったけどやっぱり死因は変えないでほしかった。)