人に薦められて読んだ原作は肌に合わなかった。というか自分がSF的センスに乏しく全く視覚化できなかったのが大きい。すっかり内容も忘れてしまった。
だから映画として提示してくれると聞いてリベンジした訳だが、なるほど面白い。難解だが個性的で、グロいけど壮大で哲学的。描写も物語もR15は当然だ。
原作ファンはどうしてもオリジナルと比較してしまうが、ほとんど覚えてなかったのが幸いして最後まで興味深く堪能した。これは映画なんだから、まずはこれだけで楽しんでいいと思う。実際楽しめた。興味が沸いたら原作を手に取ればそれはそれで伊藤計劃も喜ぶだろう。