蔵なもし

虐殺器官の蔵なもしのレビュー・感想・評価

虐殺器官(2015年製作の映画)
3.0
早逝のSF作家、伊藤計劃。
たまたま本屋で、真っ黒のカバーに白く「虐殺器官」という物々しいタイトルに、僕は瞬時に目を奪われました。帯を見てみると宮部みゆき大先生と、ゲーム「メタルギア」シリーズの監督、小島秀夫氏が推薦しているではありませんか。
一体、誰が?と思って作者を見てみると、名前が読めない……!

結局、虐殺、ハーモニー、屍者と三作品読みました。熱狂的なファンというわけでもなく、気づいたら、すでに亡くなっていたことを知ったほどです。
しかし、何かのきっかけでこの三作品がアニメ映画になると聞いて。静かに拳を握っていました。
できれば、ハリウッドのメジャー作品として実写で観てみたいものでしたが。

今作を観ていると、本を読んでからしばらく経っていましたし、所々ボヤーっとしてはいましたが、鮮明に思い出すシーンが多く、これは原作が忠実に再現されているということなんだと感心しました。
ただ、アニメということもあり、登場人物が綺麗すぎる気がしました。
なにせ、主役をジョシュ・ハートネットで想像していたので……。なぜでしょう。そんなに好きじゃないのに。思い出せません。