さすらいの旅人

シン・シティ 復讐の女神のさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

シン・シティ 復讐の女神(2014年製作の映画)
3.5
★女優エヴァ・グリーンが全部持っていっちゃた
【CATV/ザ・シネマ/オンデマンド配信視聴/ビスタサイズ】

続編であるが前作は未鑑賞。
劇画タッチのモノクロ映画であるが、スタイリッシュな映像が個性的だ。モノクロではあるが一部の人物や特定の物はカラー化されており、何とも言えない映像美を作り出している。そして、全般的にコントラストの強い画面は独特の世界観を築いていて美しい。

物語は複数のエピソードで構成されておりオムニバス映画の様だ。いずれも壮絶な復讐劇であり、迫力はあったが途中で緊張感が途切れるのは残念だった。いずれのエピソードも面白いが、男を翻弄する悪女エヴァ(エヴァ・グリーン)のエピソードが凄い。彼女のほぼ全裸シーンでの演技は、モノクロではあるが女優魂を強く感じた。

もし、この映画が通常のカラー映画であったら、血しぶきや首が飛ぶ大変残酷な映画となり、明らかにR18+のレッテルを貼られただろう。血の色を白にしたり、殺戮場面を影絵風に撮影したりと、かなりの工夫がみられたのでR-15で収まったのだろう。