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百円の恋のKpのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
4.5
 テンポもよく、主人公の変化していく姿に見入ってしまうからか、最後まで集中して観れる。何度観ても好きな作品。

 主人公の一子は、32歳、実家暮らしのニート。家業の弁当屋を手伝ってはいるらしいが、自堕落な生活。THE不健康、といった感じの生活。
 一子は、別にそんな自分が嫌で「変わりたい」と強く願っている風ではない。そんな彼女はボクシングジムの前を通りかかり、なんとなく立ち止まって眺めてしまう。
 熱中するものを見つけるきっかけや、変わるきっかけは、そんな、偶然やなんとなくの所にもあるのかもしれない。
 
 何かをはじめる理由は人それぞれでいい、と思った。

 映画の最後、新井浩文の声が優しく感じた。同じ敗者にしか分からないことを彼は知ってるからなんだと思う。
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