心地の良い温度感で進んでいくストーリーの中に思わず吹き出してしまうようなネタ的要素とキャラクター設定の癖の強さがおもしろくて、すごく好きな映画だた。急に出てくる「mixiやってる？」は流石にわろてしまった笑。廃棄鍋焼きうどんかっさらってくおばちゃん、ちょくちょく出てくるホームレスおじちゃん、マジすかにいちゃんはツボ笑。クズでカスなキャラも多めだけど、癖強めだけどどこか憎めないキャラもいてくれてよかった。(けと、野間だけは本当にこの映画に居てほしくなかった、、)ユーモラスなシーンだけでなく、お父さんとの居酒屋のシーンとか、太郎とのパンチ練習のシーンのようにじーんとくるシーンもしっかりある。
変わらなきゃと気を張るでもなく、無理矢理行動に起こすでもなく、きっと人が変わるきっかけって自然なものでそこら辺に転がっていて、自分自身を変える力は誰しもが持ち得るのだろうと思わせてくれる、荒んだ世界に生きる現代人にそっと寄り添ってくれるやさしい映画。
表情や体格など、外見も中身も冒頭とラストの試合シーンでは別人のようになった一子だけれど、そこに安藤サクラさんの女優としての素晴らしさを感じた。
