作品集

はじまりのうたの作品集のレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
5.0
調子が悪くても気分が上がってしまう映画

ダンは音楽プロデューサーの仕事をクビになり、家族ともうまくいかない。
グレタは恋人に浮気され、失意の底。
そんな時、バーで2人は出会う。
そこから、彼らの人生は大きく変わる。

かなり期待値上がってみたんですけど、
その期待値をゆうに超える最高の映画でした。
正直、寝不足で映画見るコンディション悪かったのに、
幸福度をかなり上げられた。
何度も観たくなる傑作でした。

まず良かったのは、
グレタとダンの【相棒感】
この2人が恋愛関係ではなく、
お互いの辛いところを励まし合ったり、
何も言わずとも察してくれたりするところが理想的すぎて、良かったです。

ただの音楽映画じゃなくて、
おしゃれに、音楽を使いこなしている。
バイオレットが演奏下手っぴってのも
不協和音を出そうが、そのまま使っちゃう。
荒削りだけど、
一つひとつを大切にしている。
その時出せる音だから。
一期一会だろ。みたいな感じが良かった。


【音楽は魔法。
平凡な風景も意味のあるものに変わる。】
本当にそうで、
歌詞がすとんと落ちた時に、
いつもと全く同じ景色が、
いつもと違って見える。
この表現が痺れる。

恋人と別れて、
一見寒く聞こえるようなセリフも、
一度音楽に変われば、
誰かを救うこともできる。

グレタの曲がダンに届いたように。

温かく、熱く、青春かのように
幸福度を上げてくれるこの映画
ずっと流し見してたくなるくらい良いです
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