てつこてつ

ザ・レイド GOKUDOのてつこてつのレビュー・感想・評価

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)
4.0
前作が非常に面白かったので、そのままこの続編も鑑賞。

おそらく日本の資本(角川?)も入っているせいで、前作の廃墟ビルというワンシチュエーションから飛び出し更にパワーアップ。

ストーリーは前作のエンディング直後から始まる流れなので、あの人物が早々に殺される?とはなるけど、前作を見ていなくてもこの続編で混乱することは無い。

SWATの隊員の主人公は、本作ではマフィア組織に潜入捜査。序盤で暴行罪で逮捕されて刑務所に入る必要性があるので、前作に引き続き主役を演じるイコ・ウワイスは、何と潔く五分刈りで全編大活躍。

舞台が刑務所、マフィア組織の事務所、カラオケバー、豪華クラブ、ホテルなどと転々とし、ストーリー自体も前作よりも多くのキャラクターが登場するが、良い意味でシンプルで分かりやすい事には変わりなし。

逆にシラットを主にしたアクションシーンの見せ場が大幅に増えた感。一番衝撃を受けたのは暴走する自動車の中の狭い空間で主人公が4人を相手に回して繰り広げるバトルとド派手はカーアクション。前作でも思ったけど、このシリーズ、絶対スタントマンで大怪我負った人間一人や二人じゃ済まんだろ?

サブキャラで登場するマフィアのドラ息子、前作から引き続き出演の、おそらくシラットの一番の使い手である役者さんが演じる長髪の暗殺者のキャラも立っている。金属バットとボールを武器にする殺し屋とトンカチを武器とするスタイル抜群の美女の殺し屋はやや漫画チックだけど、この世界観にはハマる。

松田龍平、遠藤憲一、北村一輝といった日本人キャストが、このアクションで見せる作品を邪魔したらイヤだなあと思っていたが、思った以上に登場シーンは少なく、ましてや付け焼き刃で習得できるとはとても思えぬシラットアクションなんかは下手に見せないので安心。

一作目のインパクトはやはり凄いけど、この続編もCGなど使わぬ肉弾バトルの多彩なアクションシーンが一番の見どころだし、監督ならではのスタイリッシュな撮影手法も健在で十分に堪能できた。
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