尿道流れ者

ザ・レイド GOKUDOの尿道流れ者のレビュー・感想・評価

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)
4.6
3部作の2作目ということで今作だけでは消化しきれていない餌もあり、次作への前フリのため色々な人物にスポットを当てているために一つ一つのエピソードが掘り切れていなく冗長なだけと感じてしまう部分もあった。もったいぶった演出のせいもあるが、2時間を大きく超える上映時間はアクション映画にしては長すぎる。

しかし、しかーし、こんなにもハイテンションで多様な面白味を含んだ映画にはなかなか出会うことはない。本当に僕の好きな要素を含んでいて興奮しっぱなしだった。格闘、そこからのゴア要素、カラオケ、民族的趣向、返り血、チラつく笑い、レフン系のバッキバキな照明!誰に何と言われようともこれは好きっ!

アクションのキレは前作同様にとてつもないもので、容赦のない人体破壊描写もきっちり映してくれる。物悲しい表情でえげつない残虐行為を平気でやる主人公のイっちゃってる感じ。前作に比べて暴力に迷いのない感じ。敵に「やめてくれっ!」といわれながらも、聞く耳持たず敵の仲間をぶち殺す主人公の素敵さ!たまらないですよ。

前作のシンプルな作りとは対称的に豪華絢爛となった舞台美術など監督のフェチが織り込まれている。ケレンみたっぷりの悪趣味な舞台に溢れかえる暴力。熱いですよ、これは。
探せば悪いところなんていくらでも出てくるが、あばたもえくぼということでまるっと大好きな映画だった。