EDDIE

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛のEDDIEのレビュー・感想・評価

4.0
家一軒の価値があるチューリップバブルに湧く17世紀オランダ。夫を持つ女性と画家の愛の物語。
許されぬ恋愛を彼らともう一組の逢瀬を絡めて描く。夫との性生活を見せられると彼女の覚悟と裏切りもわからんでもない。Aヴィキャンデルが絶え間なく美しい。

禁断の愛。

それを題材にした作品は数あれど、ここまでそれぞれの人生を賭けた不倫はなかなかだ。
アリシア・ヴィキャンデル演じる主人公のソフィアの旦那役はクリストルフ・ヴァルツ。年の差カップルなわけだが、彼女が彼に対して“女として”の愛情がさらさらないのは冒頭からのセックスシーンですぐに察知できます。
それだけ身勝手な旦那コルネリス。
いやはやクリストフ・ヴァルツの演技はさすがなんですけど、本当に憎たらしく見えてきます。もっと妻のこと考えてあげようよって。

それで恋しちゃう相手がデイン・デハーン演じるヤン。
いや、彼がソフィアに恋するのは必然。だって美しすぎるんだもの。
露わな姿も見られることもあり、アリシアファンとしてはご褒美以外の何でもありません。
ただ、性的な魅力はもちろんなんですが、この映画は撮影から衣装、美術までとにかく芸術的なんです。

なかなか厳しい人生だと思い知らされるわけですが、最後まで美しい映画でした。
これはBlu-ray欲しい。

〈キャスト〉
ソフィア・サンツフォールト(アリシア・ヴィキャンデル)
ヤン・ファン・ロース(デイン・デハーン)
ウィレム・ブロック(ジャック・オコンネル)
マリア(ホリデイ・グレインジャー)
ソルフ医師(トム・ホランダー)
マテウス(マシュー・モリソン)
ヨハン・デ・バイ(ケヴィン・マクキッド)
ニコラス・スティーン(ダグラス・ホッジ)
オーヴァーヴァルト夫人(ジョアンナ・スキャンラン)
アナジェ(カーラ・デルヴィーニュ)
ヘリット(ザック・ガリフィアナキス)
修道院長(ジュディ・デンチ)
コルネリス・サンツフォールト(クリストフ・ヴァルツ)

※2023年自宅鑑賞110本目
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