原作はフェルメールの絵画から着想を得て、絵画の世界を小説にしようと執筆されたそう。
原作は未読だけど、映画も雰囲気はよかった。アリシアとデハーンの幸薄そうカップルの絵的な美しさが満点。
しかしなぜこんなに周りを巻き込むほどお互い惚れ込んだのか、台詞なくとも納得できる何かが欲しかった。
ふたりの人物描写があまりに浅くて最後まで感情移入できず、私は完全に旦那派。あと魚屋さん。
でもチューリップバブルという歴史を全く知らなかったので競売の狂騒は興味深かったし、その中に「グレイズアナトミー」のオーウェンやらカーラちゃん（ヴァレリオンカップル！）を発見し、デハーンの友達にザック・ガリフィアナキスとなんとMr.シューがいたときの喜び！！
主演ふたり以外のキャストは全く知らずに観たので、好きな顔を見つける度に楽しかったな〜。ジュディ・デンチの俗っぽいシスターもよかった。
題材はいいし没入感もなくはないけど、脚本がやや陳腐なのが残念。
トマト9%はネタですな。
