めちゃめちゃいいもんみました！
七人の侍ならぬ七人のおばちゃんたち。おばちゃんの顔って基本同じに見えてしまうのですが、彼女たちはかなり序盤から余裕で見分けられました。
なぜって、みんな超個性的なんですよ。特技とか、性格とかがす〜っと入ってくる、さながら魅力的なアイドルグループのドキュメンタリーを見ているかのよう。不本意に集合した七人が衝突しながらも打ち解けあって、"崇高なる景色"を目指す…的な…
なんて、それはさすがに穿った見方かなとも思うけど、本格的に山で迷ってからはほんとにみんな少女みたいになるんだよなあ。それがみていてなんか切なくなるくらい幸せな景色でして。何回も見たくなる映画だなあと思った。
そんなアイドル的な魅力にさらに重層的な広がりを加えるのは、彼女たちがおばちゃんであるっていうひとつの事実なんだなあ。ひとりひとりに生活があって、それまで生きてきた人生のひだが見え隠れしたりしている。そういうのをわざとらしくメインテーマに据えないあたり、上品…！差し込まれるクラシック音楽とかもちょうどいい塩加減で、これがおばちゃんの旨味、年の功なのか…と。
あ、あと紅葉した山の風景も素敵でした。てか全体的に素敵でした。めちゃ好き。
