あべゆ

岸辺の旅のあべゆのレビュー・感想・評価

岸辺の旅(2015年製作の映画)
3.5
《ひきこもり映画祭 151作目》
いつの頃からか、暗闇で映画を観ているときに、(この映画に終わりがあるように、自分の人生にも終わりがあるんだなあ。やだな。この映画も終わらなければいいのに。)と不安を感じるようになったんですよね。この映画の、元気な幽霊・浅野忠信さんを観て、(そうか、このいつもの不安は、人生に思い残してることがあるからか。)と少し納得。本当は“旅”に出たほうがいいのだけれど、現実そうもいかないから、こうしていろんな邦画を観てるのかもですね。映画で思い残しはなくならないから、結局不安にはなりますが。自分に必要な“旅”が見つかる可能性はある気がしてきました。冒頭、死んだように生きてるところから、“旅”を経て生き返ってくる深津絵里さんが印象的。蒼井優さんには、気をつけないとですね。

◾︎20201211追記
小松政夫さんが本当にむこうに渡って行かれた…。ご冥福をお祈りします。
http://filmers.jp/articles/2015/10/03/post_12/
あべゆ

あべゆ