吉田晋之介

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)の吉田晋之介のレビュー・感想・評価

3.8
最近個人的に関心を寄せているフィルムカメラっぽさ・自然なノイズ・柔らかい輪郭(甘いフォーカス)・不自然一歩手前の観客を引き込むようなキツめのカラーグレーディングなどがてんこ盛りで楽しめた。
この映画はCGによる合成や視覚効果処理がかなり多いはずだけど、最終的にはアナログフィルムっぽいLOOKで仕上げられているところが眼福。

撮影は製作現場を想像すると気が遠くなる。狭いし。
終始露出の変化が激しくて白飛び黒潰れが起きやすいロケーションだと思うけど、撮影や現像もさすが。
演技もいい。


そして編集。激しいけどリズミカルで、見てて飽きない感じ。ちょっと疲れたけど。
編集時間かかっただろうな〜。


ストーリーは…、アメリカってかんじ。うん、アメリカ、ニューヨーク。バードマンってなんなんだ。ラストどうなったの。いくつかよくわかんなかったけど、まぁでもここから深く考えようとも思わない。



まぁ、テクニカルなところが良くも悪くも強く見えてくる映画だと思う。

楽屋の鏡にカメラマンが映らないとか、色々大変だったろうな〜、楽しかった。またいつか見る。

見る前は勝手にシリアスなものを想像してたけど、コメディタッチで描かれてて気楽にも見れる。おすすめ。
吉田晋之介

吉田晋之介