まうす

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のまうすのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

これは…アンチヒーロー映画的なあれなのか?と思ったら、そういう訳でも無さそうだし、やりすぎ芸術を褒め称える訳でもない…エンタメ界の人間によるエンタメ界の風刺的な。
タイトル聞いてなんかもっとふざけた映画かと思ってた…むしろ真逆だった…良い意味で。

映画界でスターになった役者が、そのイメージから脱出できず落ちぶれて(?)、舞台で再起をはかる。
家族関係複雑だし、精神ぶっ壊れてるし、どこまでが幻覚でどこまでが現実なのかちょっと混乱。
大衆娯楽が居場所だ、と「バードマン」に言われている時に、大衆娯楽というよりも芸術側のラフ2とか流すのちょっと面白い。チャイ4,5、ラフ2、マラ9は気づいた。
「バードマン」に別れを告げた後に部屋に戻った娘が空を見て笑う、って終わり方は個人的には微妙かなあ。
じゃあどう終わってほしいかというと分からないけど。

本筋では無いけど、「貯蓄より長生きしてる」って良い言い回しだな〜気に入った(笑)
後、開始40分くらいで、娘が父に向かって怒りをぶつけるシーンとても良かった。
「芸術ではなくて存在をアピールしているだけ、流れの早い現代では存在しないも同然、見に来るのは金持ちの白人だけで楽しみなのは舞台じゃなくてその後のティータイム。」
まうす

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