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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のPDLのレビュー・感想・評価

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見終わった後に何十分もずっと興奮していた。
どうしようもないぐらいに映画が好きで、もう十年以上も年間100本も200本も見続けて、それでも、もうこの時代に「8 1/2」や「はなればなれに」や「男性・女性」や「大脱走」や「アニー・ホール」や「天井桟敷の人々」や「アメリカの夜」や「太陽を盗んだ男」や「人情紙風船」や「残菊物語」や「幕末太陽傳」のような、過去に生まれた震えるような名作にスクリーンでは出会えないんだろうと勝手にたかをくくっていた。
本当に今日まで映画や物語が好きでいたことが幸せでたまらなかった。
頭に浮かんでくる物事を表現する方法は、言葉だけではない。音楽だったり、詩であったり、いろいろある。
そして、それが映画でしか表現できないモノである時にこそ、作品は輝く。現実と虚構が入り乱れて混然とし、最後には新しい次元に昇華される。
物語には人生を変える力があると信じている。そして、その物語をデリバリーする手段の中でも映画こそ最も力強く、美しいと思えた作品だった。

2015.04.18 at TOHOシネマズ日本橋 w/a, t
映画が終わってcoredo室町2の和食屋で飯をくう。体が震えて高揚感が増して、そこから何を食べても味覚が鋭く、旨味が百倍にも感じる。ドーパミン出て、本当に幸せな日だった。
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