人生経験がまだまだ浅いので、共感するところを見つけるのはなかなか難しい作品ではある。ただひとつ、羽ばたきたいと願う心と上手くいかない現実とのジレンマは、誰にでも覚えのあるもので、今後も多く葛藤するものだろう。直面したときに、くさってしまうんじゃなく、舞台を作り上げようともがくだけでもリーガンは立派だと思う。どうせできない、恥ずかしいからやりたくないって悩むだけの人が多いなかで。私もまた然り、当たって砕けろすら勇気が出ない。
長回し風の撮影と、締め方と、マイケル・キートンとナオミ・ワッツが特によかった。