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ジャングル・ブックのEditingTellUsのレビュー・感想・評価

ジャングル・ブック(2015年製作の映画)
3.8
March 8th

Jon Favreau監督作品。
Walt Disney Studio作品。
2016年アカデミー賞視覚効果賞受賞。
またこりゃ革命。まず第一印象は、どうやって撮ったの?どこまでが本当でどこからがVFXなの?それほどまでに完成度が高すぎるVFX。これ映画館で見ても違和感なく見れたとしたら、本当に半端じゃない技術だと思います。
MowgliはNeel Sethiが演じているのは明らかですが、じつは残りのほとんどがVFX作品。
"Who Framed Roger Rabbit"では、実写の世界に、アニメーションが入り込んだというような作りだが、この作品は、作る過程から言うと、アニメの世界に実写のMowgliが入ったというのが正しい。Avatarをはるかに超えるCG技術はまさに圧巻。

びっくりするのは、動物たちのキャラクターの多さ。100匹以上出てきているんじゃないかというほどの数。どうやって作っているのかというと、骨から作っているという。これは驚きでした。骨格をCGでつくって、そこに筋肉の動きをアニメーション化させ、そこに毛皮でおおう。一匹の動物を作るだけでも、素人がやったら、1年かかってもこの完成度ができるわけがない。めちゃめちゃ多くの手と、多くの時間と、加速する技術、(もちろんお金も)それらが成し得た技。実際の動物に近いと言われればかなり近いのだが、アニメーション的要素を残しているのがDisneyの素晴らしさ。やはり元は、ファンタジーアニメーションで、そこで築き上げた世界観を壊さないようにしている。動物たちの表情もしかり、行動も然り、やはりどこか、アニメーション的要素、フィクション要素をいれているから、夢の世界なんですよね。そこにグッときました!

そしてバックグラウンドもまたほぼほぼVFX。マジで完璧。いずれは全部グリーンスクリーン、ブルースクリーンで出来上がってしまうのじゃないかと怖くなるぐらい完璧でした。それでも、演じるのは人間。Neel Sethiが自然と演技できるように、ちゃんとパペッターがいるのがいいですね。なんかちゃんとしたところを忘れないところが、Disneyのよさでしょうね。

声優さんたちもビビるぐらい豪華で、どうやって声当てしたかというと、声優さんが声当てしたんじゃなくて、アニメーションが後からリップシンクしている。だから、声優さんたちの感情も表情に出ていて、とても自然。この作業をした人を本当に讃えたい。

本当に良かった。これからも語り継がれる作品ですね。
WBでもMowgliという題名で作られるそうですが、真正面からぶつかるとは考えにくいですよね。どうアイデアをひねってくるかなー。
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