マッキー

きみはいい子のマッキーのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
3.8
興味はあってずっと観たかったけど
観る前から気が重くて😅
意を決しての鑑賞 笑

学級崩壊、児童虐待、独居老人を
テーマに原作小説の3つの短編を
一つの映画にしたんだとか。

いやぁ〜〜〜、重かったぁ😨 笑

でも、希望ある展開があったり
とってもじんわりする場面もあって
涙腺崩壊(´༎ຶོρ༎ຶོ`) 観て良かった( ᵕ·̮ᵕ )♡

この作品、登場人物皆さんの演技・表現が
圧巻✨そのリアルさに胸打たれました⚡️

中でも尾野真知子さんの名演技😨❗️
虐待シーンは観てるこちらもきついけど
演じてる本人も辛かったでしょうね…
でもだからこその説得力とこの作品の
キャッチフレーズが胸に響きます✨

そして
子役一人一人がめちゃくちゃ上手い😨
虐待を受ける子、天真爛漫な子、
障害を持った子、闇を抱える子に、
いじめる奴、からかう奴…
「本当にそういう子?」って
疑ってしまうほどにリアルでした。

池脇千鶴さんも良かった✨
彼女が演じる陽子の存在がこの作品を
支えていて すごく心動かされました💕

岡野匡先生(高良健吾)のお姉ちゃんと
子ども・・・この存在もまた大きい✨
あのシーンはじわりじんわり😢
【★下記ネタバレにて→】

逆に、富田靖子さんのパート
(障害児子育て/独居老人)は
感動もあったけど、他2つの話と
比べちゃうと物足らない印象も…。
母親の心理描写とか苦労の背景とか
もっとあったら良かったなぁ。
豪華な配役だけにちょい残念。。。

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児童虐待、ネグレクト、いじめ、
学級崩壊、障害児子育て、
モンスターペアレント…

こうしてみると子どもを取り巻く
社会問題のなんと多いことか…。
そして自然よりも人為から
生まれる問題のなんと多いことか…。

人が1番怖い、、、、

目を背けちゃいけないと分かっていても
自分の正義や感性や価値観が
人を逆撫でたりさらに傷つけたり、
一方的な正義は排他的だったりもする…

表面だけで悪と捉えたものにも助けが
必要だったり、助けたい対象が
助けを求めていなかったりと、
一筋縄ではいかないcase-by-caseに
自分はどれだけのことができるのだろう…

劇中にもいろんな立場、
いろんな人達が出てきます。

同調圧力によるいじめや傍観、
守りに入る学校社会、
世間体や規律に縛られてる者、
平和主義や楽観的にやり過ごす者、
正義の萎えている者、、、

現実でも悪意はそこかしこにあって、
自分より弱い立場に強い人間や
集団心理で強くなった気でいる人間、
ネット上で匿名になった人間達は、
それが故意か無自覚か、
暴力や暴言に走っている…

それは疲労だったり自信のなさだったり
不信や苛立ちや焦り、助けや訴え、
環境や愛情不足からくる反動、
虚勢や体裁、承認欲求の表れ…
悦な行為に酔いしれたり、
優劣や上下をつけることで安心したり、

加害者でさえ自分は加害者だと
思っていなかったり、指摘されるほどに
意固地になる者、開き直る者、
自分で制御できずに苦しんでる人もいる…

手を差し伸べる側だと思っている
自分自身だって、内に秘めた悪や
他人から見れば悪だと指摘されるものは
あるかもしれない…

人が1番怖い…
あぁ考えすぎると憂鬱になる…_| ̄|○

でも人の心を救うのもやっぱ
人だったりするし
人の温もりだったりする…

大それたことなんてできないし
解決なんてできないかもしれないけど
〝向き合う〟ことをやめずに、
背伸びせずに自分にできることを
考えて考えて少しでも実行していこう…
そんな気持ちになりました( ᵕ·̮ᵕ )♡


本作でも正義に溢れた大ごとな解決策を
打ち出してるわけではなく、いたって
等身大の向き合い方。

もちろんこれで全部が綺麗に解決される
わけでもないのだけど、少しは
前を向けたんじゃないかなぁ、
と思うとじんとくる。。。

そしてラスト、主人公の覚悟にまた
胸がじゅわ〜っと熱くなる。

あと、《特別支援学級》の様子もまた
感慨深い気持ちになりました♡

★後は備忘録も兼ねて【下記ネタバレ】へ!
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【以下、ネタバレ】













































★〝抱きしめられたい、
 子どもだって、おとなだって〟

●陽子(池脇千鶴)に抱きしめられた
雅美(尾野真知子)のシーンは涙涙でした😭
抱きしめられる温もりを知った彼女は
いつかきっと心から娘を抱きしめる日が
くるといいな。

決して母親を嫌わない健気な娘役の子も
ほんと演技が上手でした(..›ᴗ‹..)✨


●〝教育〟に希望を無くし疲れ果てた
匡(高良健吾)がある日、姉の子どもに
抱きしめられて。抱きしめたんじゃ
なくて抱きしめられて(ここ重要😁)
ポンポンされて
「がんばってぇ がんばってぇ」( ᵕ·̮ᵕ )♡

あるようでなかなかない光景、
ここのシーンはほんと、じんわりじんわり
じーーーんときました🥺

姉が母親業を誇りに思ってるセリフも
なんだか心強くて凄くいい( ᵕ·̮ᵕ )♡
(ちょっと唐突だった気もしますが。)


匡が自分のクラスに出した宿題は・・・

幼稚園教諭をしている自分としては
いもとようこさんの絵本『しゅくだい』
と同じ内容で 意外性はなかったけど

匡自身が、抱きしめられることの
心地よさを肌で感じて、自然とみんなに
分けたくなった気持ちを考えると
胸が熱くなってきます🔥

また、あれだけ胸糞悪いクラスが
(言い方ゴメンナサイ 笑)
宿題を通して思い思いに感想を述べる
シーンは一気にドキュメンタリーっぽくて
なんか良かったなぁ( ᵕ·̮ᵕ )♡

アレほんとにあの子達に宿題出して
やってもらったんじゃないかなぁ😁

あの子も…

ちゃんとやってきたんだね😁💕


●最後の方で映し出される《特別支援学級》の
教室の様子もまた胸熱でした🔥
子どものありのままに寄り添い受け止める姿、
〝あの〟楽観的で適当な印象の大宮先生
(高橋和也)が😅とても等身大の関わり方を
していて、とってもいい先生でした✨✨


●ラスト、ある1人の男の子の家に
いてもたってもいられず走り出す匡。
玄関の戸を叩いたところで終幕。

あの覚悟に胸が熱くなりました🔥

でも・・・

もちろんあの後を描いたら
野暮なのかもしれないけど😅…

あの後の展開がめちゃくちゃ
気になって気になって・・・

野暮でもなんでもいいからどうなったか
知りたいよーーー_| ̄|○ 笑
マッキー

マッキー