いい映画なんだろうなー、と思いつつ、子供が絡む辛い話が苦手なので避けてたけどやっと観た。
前半の辛さを乗り切ったご褒美か、後半は案の定涙腺決壊。まずは尾野真千子、大変な役どころお疲れ様でした。
身近で深刻な問題を扱う中、高良健吾の「若さ」にホッとし、ジェダイマスターのような懐の深さを見せる池脇千鶴に救われる。
是枝作品にも通じる子供達のリアルさは特筆で、敢えて「素」をさらけ出させる先生によるインタビューシーンでもカメラはそこに存在していない。この子供達の演出と演技が作品の魅力をさらに高めてるのは明らか。
描かれる身近な問題は厄介だが、珍しくこの映画はきちんと「解決策」と「本来の在り方」を提示している。それができないから面倒なことになる訳だけど、それをやってみようかなと思わせてくれるのが優れた映画の力です。
ただの脇役だと思っていた高橋和也が非常に大きな役割を担っていることに気がつき、物語の妙とそのメッセージにさらに感動。