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きみはいい子のchiのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.5
2015.07.01 @テアトル新宿
昨年衝撃を受けた「そこのみにて光輝く」の呉美保監督の新作ということで見た。
私は今、大人と子供の間くらいの年齢だ。だから、この映画を見た多くの親世代の方たちとは異なる視点からの感想になるだろう。
終始泣いていた。親の気持ちもわからないのに。
私は虐待やネグレクトを受けた経験もいじめられた経験もない。しかし、私にとってとても辛く苦しいシーンがあった。学級崩壊だ。これは経験した。小学6年の頃。思い出した。クラスメイトも映画の中の子供たちと同じように、授業中に机の上を走り飛び回った。疲れ悩む高良健吾演じる役を見て、私の先生もこんな風に苦しんでいたのかと思った。先生を抱きしめてくれる人はいたのだろうか。
映画として、とても良かった。呉美保監督の作品は今後も見続けたい。そして、好きな女優は誰かと聞かれたら、池脇千鶴だと答えることにします。
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