試写会で鑑賞させていただきました。
「ケンとカズ」の小路監督8年ぶりの新作。東京国際映画祭の時にどうしてもスケジュールが合わず見に行けなかったのでようやく見れたという気持ち。
最近はこういった泥臭く血生臭いノワール作品を撮る監督って日本では貴重なんじゃないかな。ケンとカズ公開後に映画の話は色々来たそうだが、自分で作りたいと断って何年もかけて本作を作り上げたそう。撮影は2019年だそうで驚いた。森田想ちゃんがガキガキ言われているし今より幼く見えると思ってたら5年も前と知り納得。
本作、物語も去ることながら、ルックがめちゃめちゃ良い。2人が対峙するポスターも近年トップクラスにかっこいいと思っているのだが、劇中でも何度もかっこいいと思うシーンがあった。監督の感覚というかセンスが優れているのだと思うし、監督の従兄弟だという撮影の山本周平氏の力もあるだろう。顔面を映した寄りの撮影が特に良い。それに応える役者陣も良い。こういう映画に出る森田想ちゃん良いよなぁ。
上映後のトークで、車内のシーンでその後に続く行為を考えていたが、2人はそういう単純な関係ではないと無くしたと話されていて、正しい判断！と思った。
後藤剛範さん、倉本朋幸さん、小路紘史監督のトーク付き。
映画美学校試写室にて。
