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マルティニークからの祈りのレクのレビュー・感想・評価

マルティニークからの祈り(2014年製作の映画)
4.0
身に覚えのない麻薬密輸容疑で捕まり投獄された女性とその家族の絶望と奮闘を描いた実話。
些細な歯車のズレが次第に大きく人生を狂わせていく。
終わりの見えない悪夢、言葉の壁は大きな障害となって立ち塞がる。
重い…胸を、心を強く締め付けられた。

‪2年の拘束期間を経て犯した罪を受け入れ、赦しを請い、家族の事を思い続けた彼女の心境は計り知れるものではない。‬
仏語を習得し言葉の壁を乗り越えようとする姿、食事もまともに取れず次第に窶れていく姿は惨状を呈する時間の経過を物語っている。
一縷の望みを手繰り寄せた家族が抱き合う姿には溢れ出す涙が止まらなかった。
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