きー坊

マルティニークからの祈りのきー坊のレビュー・感想・評価

マルティニークからの祈り(2014年製作の映画)
3.8
2020年158本目。何となく見たいなと思ってたところ、Huluでの配信がそろそろ終わると知ったので鑑賞📽

知らないうちにコカイン密輸の嫌疑をかけられてしまった主婦が、約2年間フランス領マルティニーク島に拘留され、解放されるまでの過酷な日々を描いた実話に基づく作品。

後半がただただ苦しくて悲しくて、いよいよ権力側に怒りを覚えそうになった。

【感想】
1.こんな外交部は嫌だ
裁判記録などの重要書類の管理がずさん過ぎて引いた。それから、フランス司法から「責任感がない」と言われてしまうのは国家としてヤバいってならないのかなと思ってしまった🤭

2.絶望のカリブ海
ジョンベ(コ・ス)とジョンヨン(チョン・ドヨン)は、新婚旅行でカリブ海へ行きたいと言っていた。だけど、思いがけない形で辿り着いたカリブ海は、絶望感に包まれて身体が震えそうなほど青く澄んだ海だった。あのチョン・ドヨンの希望を失ったような表情が印象的だった。

3.家へ戻る道
原題が집으로 가는 길(家へ戻る道)だけど、ストーリー全体を通して見ると、その戻る道は過酷だし、ジョンヨンが失ったものがあまりにも大きすぎると思って胸が詰まる。

自らの行動が招いたことだとしても、行動を起こさせてしまった要因は必ずあるはず。「自業自得だ」と片付けるのは簡単だけど、「その自業自得の内実はどこまでを指すの?」と考えてしまう映画だった🎬
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