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ニンフォマニアック Vol.2のipekoのネタバレレビュー・内容・結末

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

全くと言っていいほど鬱要素を感じなかったのは私がいい塩梅で共感したからか。
私は暫定アセクシャルであるため、性に対して主人公ジョーとは対局の立場にいる。それでも(だからこそ?)三度の飯よりセックス、ビバセックス、セックスこそ全て!という勢いで生きる人がいることに嫌悪感は抱かない。
なぜなら、vol.1のレビューで引用した台詞、「愛とは嫉妬の要素を加えた欲望」が真実だと思っているから。
何十人もの男とヤリまくるのと、たった1人、大好きな彼氏♡と愛のあるセックス(笑)をすることの何が違うのか。
ただ、ラストを鬱たらしめている例のシーンや、その直前のJとPによる仕打ちが引き起こされたのは当然の報いともいえる。
あなたのことだけは本気で愛したのに。同性なら、性欲抜きで本物の絆を育めると思ったのに。高齢かつ自称アセクのあなたとなら、友達になれると思ったのに。
これらは全て勝手な願いの押し付けに過ぎない。自分は散々奔放に生きて、我が子まで捨てているのだから、割り切って生きるべきだ。
ジョーは孤独を度々口にするが、それを埋めることだけはあなたが欲してはならないと思う。
愛とは嫉妬の要素を加えた欲望、つまり愛と欲望に大した違いはないけれど、孤独を埋められるのは前者だけだからである。
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