あまのうずめ

ニンフォマニアック Vol.2のあまのうずめのレビュー・感想・評価

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)
3.1
VOL.1での衝撃的一言から、ジョーは12歳のころ見た聖母の幻影の話をする。セリグマンはそれは色情狂メッサリーナと大淫売バビロンの姿だと話す。ジョーはセリグマンに私の話に興奮しないのかと聞きあることを指摘する。


▶︎前作から続いての第6章から第8章に章立てされている。トリアー監督の立ち位置がジョーとセリグマンの会話劇に投影されていて興味深かった。

出産を経ても尚、性的依存者では無くあくまでも色情狂なのだと突き進むジョーが痛くて悲しい。ハードな描写も引き続きあるが、今作はより哲学的な話も織り込まれている。

そう来たかというラストは小躍りしたい程唸った。

ジャン・マルク=マール、ウド・キアーもちょい役で出演する他、ウィレム・デフォーもシャルロットと再共演しトリアー作品お馴染みの面々の演技も観られる。

エンディング曲はシャルロットの "hay joe" で、母親に良く似た歌声が聞けた。