平田一

ルパン三世 ワルサーP38の平田一のネタバレレビュー・内容・結末

ルパン三世 ワルサーP38(1997年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

一番好きなTVスペシャル!

娯楽を極めつくしているのは「燃えよ斬鉄剣」だけど、ルパンの魅力を濃縮したのは間違いなくこの作品!

ボクはこういうシリアスルパンの方が断然好みです。

真の敵はルパン一味をも凌駕する知能犯。目の前の人間すべてが手駒な上に消耗品で、人を騙し、蹴落とすことさえ良心を感じない。むしろ喜々とやっているけど、過剰な悪役チックじゃない。だから残虐非道なのに、人間であり続けるから、魅力的な敵として、ホントに申し分がない。

ルパンも一切情け無しに引き金を引けるしね。

そのルパンも真の敵とある意味アプローチは似てる。異論はあるかもしれないけれど、この手で殺したい存在が、どこで罠を張っているか、仕掛けてくるのか分からない。だから結果、人が死ぬのを、防げるとは思ってない。むしろ自分の目的のため、切り捨ててるようにさえ……でもそられを汲んだうえで行動を起こしている。

ボクにはそう見えますし、だからこそ好きですね。

“天秤にかけること”を、厭わないルパンを……。

静止衛星レーザー砲とか、ちょっと“?”なところもあるが、だとしても自分にとって、ベストオブルパン三世!

苦みを避けれぬエンディングも含めて大変良かったです。

“自由”の眩しさ、儚さや、エレンの生きざまも含め……。
平田一

平田一