はる

パシフィック・リム アップライジングのはるのレビュー・感想・評価

3.5
映画でも漫画でも、一度完結したものの続編を出されるのが嫌(その作品の完結後の余韻も含めて作品なのに、続編はその余韻をぶち壊す恐れがあるから)なのですが、その不安が的中したなという感じでした。これが好きという人もいるでしょうけど、私は嫌でした。

映画としてはまあまあ無難、という印象。悪いところはないけれど、飛びぬけていいものもない。前作はやはりデルトロ監督の怪獣に対する熱量の高さとか、胸の熱くなるバトル展開がありましたが、正直焼き増しの域を脱していない気がしました。特にヒロインのアマーラがドリフトで過去に迷い込んでしまうところとか、ドリフトで観る内容とか、マコと一緒じゃないか!とがっかりしました。

パシリムはもともと人間ドラマが薄めというか、裏設定とか知ってるとめちゃくちゃ濃いけど画からは伝わってこないところがありましたけど、アップライジングはそれが尚更加速しているというか、もっと薄くなっている気がしました。ジェイクとネイサン、もっと何か描けたでしょ、と思いますし、アマーラが乗り込むべきはジェイクではなくてヴィクトリアだったでしょ!と思いました。アマーラと!!!ヴィクトリアを!!!!!!!!!ドリフトさせろよ!!!!!!!あの二人の物語を普通描くだろ!!!!

前作を薄めただけにしかなっていないの、本当に残念でした。
はる

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