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パシフィック・リム アップライジングのHTSのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

IMAX3Dで鑑賞
ネタバレ含む&ネガティブ要素多目なので、楽しみにしている人、この作品を楽しんで観れた人は見ない方がいいです!











良かった点
・数回に渡る続編製作延期を乗り越えて公開にまで至ったこと。
・でっかいロボとでっかい怪獣がドンパチすること

残念だった点
・TFシリーズによく見られるような全く面白くないジョークの連発。それが戦闘中にもあること(これのせいで緊張感が全くなく、テンポも悪い)

・重厚で泥臭い戦闘が良かった前作に比べると戦闘が軽い。(機体のデザインが無骨なものからスタイリッシュになり、戦闘もスピーディーになるのは、どんなロボ作品にもあることです。が、それを良しとしてしまった場合、この作品の良さの殆どが失われているのでは?と個人的には思います)

・意義が感じられないマコの退場
(退場すること自体が残念というわけでなく、特に主人公との繋がりも描写されていないため、感動もないし尺の無駄だと感じました。)

・シャオ社社長役中国人女優の激烈プッシュ
大人の事情はわかります。が、要所要所で服装チェンジ、髪型チェンジがあったのが売りにきてるな〜〜と邪推してしまいました。でもそれくらい気が散る要素でした。

細かく挙げるとまだまだある気がしますが、おおよそこんな感想です。
個人的に前作はデル・トロ監督が「僕はこういう特撮が好きなんだ!」と全力で好きな要素を詰め込んだものに感じられ、それが今のファン達も共感しえる最高のものだったのだと感じています。とはいえ、前作も公開当初から大絶賛されていたわけではないですし、ツッコミどころが多いのも重々承知です。
一方今作に関しては、監督も話している通り、前作が圧倒的すぎるため違う魅せ方で闘ったそうですが、「君たちはこういうのが好きだろ?どうだい!!?」と押し付けられた気がしました。(特にイェーガーのメンテナンスシーンでドヤ!と言わんばかりにあのBGMを流された時には冷めてしまいました。あの曲大好きなんやけどなぁ…)

最後の日本での戦闘ですが、描写はかっこよかったです。やはりでかいロボットが怪獣と戦うのを観ているのはワクワクします。ただ、それだけ。という印象です。
前作のタンカーぶんなぐりとか、深海でカテゴリー4や5の怪獣が立て続けに襲いかかってきた緊張感のような残るものがありませんでした。ヌルヌル動くロボットの戦闘であれば、ハナから映像を見せることに振り切っているTFシリーズの方がカッコよく動いてくれてますし、変形の見所がある分TFに軍配が上がる気がします。
また、怪獣が合体するのは知っていたのですが、割とあっさり訳もなく合体し、合体後も絶望感があったかといえば「う〜〜ん」というかんじ。
倒し方とか倒した後のわーいみたいなのはもう「あ〜あ…駄作で終わっちゃったな」と感じちゃいました。
次回作も仕込めそうな締め方でしたが、正直今回のようなテイストで製作されるのであればTFで満腹ですというかんじ。

監督を批判するつもりはないですが、シンプルに残念な作品でした。
オタクじゃない人でも観れる巨大特撮…というかロボット作品を製作してくれたという点は喜ばしいことなので、少し高めの点数です。
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