リプリー

パシフィック・リム アップライジングのリプリーのレビュー・感想・評価

3.6
IMAX3D字幕版にて。
公開2週目だったので、賛否両論あるというのはチラホラ聞きながらの鑑賞。
そんな悪し様に言うほど悪くはないかなぁ、というのが所感。

ただ、アイドルの写真集で例えるなら本作は「明るい太陽と海、そしてその中でのアイドルの満開の笑顔!水着もあるし、その子の日常を思わせる制服姿や普段着もある!けど何だか、普通。カメラマンがこのアイドルを可愛いと思って撮ってるんだろうけど、フェティッシュさがない。水着ならどの部位にどれくらい砂が付いているのか、とか。制服姿を教室で撮るのは良いがレースのカーテンとか机とかアイテムをうまく使えてないとか…」
ちょっと回りくどい言い方になってしまったがロボ好きの人が言う“重み(鈍重さ)がない”と比較的近い否定的な感想を僕も抱いた。
この監督さん、確かに特撮愛とかロボ・怪獣愛があるのは疑わ無いんだけど、もうちょい偏愛みたいなものが感じたかった。
あと、偉大な親を持つ子の葛藤とか怪獣に対して抱いていた恐怖の克服とかライバル同士のいがみ合いとか色々な要素がある割にはしれっと解決しているのも頂けない。
それらを克服する=怪獣を倒す!と言うことしないとカタルシスは生まれずらい。
ちょっと要素を多くし過ぎたんじゃないかな、と。