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マイ・インターンのSのレビュー・感想・評価

マイ・インターン(2015年製作の映画)
4.1
文句なしに面白い。みんな見て!な映画。特別泣けるわけでも笑えるわけでもないんだけど、見ながらついそっと口角が上がるようなほっとさせられる話。

続・プラダを着た悪魔と言われるのも納得。ファッション系通販会社に70歳のベンがシニアインターンで働く話。社長役はアンハサウェイ。

1人で始めたネット通販が成功し会社を設立し今では社員200人を超える企業となり若くして社長となったアンハサウェイ演じるジェールズ。65歳以上を対象としたシニアインターンに応募したのは妻を亡くし仕事も辞め隠居生活を楽しんでいたけれど物足りなく働きたいと思っていたロバートデニーロ演じるベン。歳の差や会社での立場とか関係なく2人が信頼できる友人となって支え合っていく過程がとても良かった。

通称「みんなのおじさん」なベンは優しくて物知りで老人だけど周りの若い社員ともすぐに打ち解けて頼りになる知恵と性格と周りに気遣える広い視野で人気者になって行く。良い人すぎって思うけどでもいやらしさもなく、経験と年の功が成す余裕さと自然な優しさ、作られた感じの一切ない紳士感はすごかった。そんなベンを演じるロバートデニーロやっぱ天才。

1人で始めたファッション通販で若くして社長となり短期間で会社を大きくして成功させたジェールズは確かに企業マンとしての才能もあるし行動力と仕事力はピカイチだけれどやっぱり若いのもあってどこか余裕はなくて、大切にしたい家族との時間も少なくてなかなか思う通りにはいかないけど、そんな彼女にベンが関わることでジェールズにも影響を与えて自分も家庭も見返すきっかけとなって行く様も良かった。アンハサウェイの役の中でもかなり好きかもしれない。

ファッション系のサイトの社長といってもプラダを着た悪魔みたいにブランド物の服を毎日毎日派手に着まわして〜みたいな感じではないのも逆良かった。誰に頼らなくても出来るような女という感じではなく、1人でやりたいとは思ってても実際はキツイし周りも心配しているような危なっかしさはあの服装で十分だと思った。まぁそれでも良い服着てるし可愛いし毎回オシャレなんだけど、ゴテゴテのブランド物でカツカツ歩けるような余裕さを持ってない感じがしていてベンと2人で並んでも違和感もなく見れた。

映画館ではじめて見てから何回も見ているけど毎回ベンを見るとホッとさせられる。本当に良いおじいちゃん。こんな人が知り合いにいたら本当に心強そう。

ほっこりしたい時に見たい映画。
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