けんさん

マイ・インターンのけんさんのレビュー・感想・評価

マイ・インターン(2015年製作の映画)
4.3
これぞ「いい男」よ!
なぜ男は一世代でここまで変わったの?
ニコルソンやハリソン・フォードから・・・
(主演アン・ハサウェイのセリフから)

年の功による人間力、威厳、上品さが若さを凌ぐ。

人生100年時代と言われている今、私もシニア層に片足を突っ込んでいる人間だが、そんな人達に元気と勇気を与えてくれる作品。

また、世代間のギャップをお互いから学ぶことによって埋めていくストーリー立てが本当に気持ちいい。また終わり方も良かった。

しかしながら、ロバート・デ・ニーロ扮するベンのようなカッコいいシニアにはなかなかなれませんなあ。

ハンカチは必需品だ。
知らないのは罪だぞ。
ハンカチは貸すためにある。
紳士のたしなみだ。

なんて、そりゃその通りかも知れないけど、特にこの暑い時期、汗を拭いてくしゃくしゃになったハンカチしかポケットに入っていない人間(私)には到底真似できない。

ただ、こんなことを言ってたら、世代間のギャップを埋めるようなおじさんになる資格すら与えて貰えないのだろう・・・

それと、特に印象に残ったのは、ベンが面接を受けた時に、若い面接官から「10年後の夢は?」と問われたシーン。

「ん、70歳の俺に何で80歳になった時の夢を聞くん?」

このトンチンカンな問いこそ、世代間のギャップを見事に表しているのだが、「いや、待てよ。人生100年時代。80歳に向けて夢を持つことはむちゃくちゃ大事なんと違う?。あの精力漲るクリント・イーストウッドお爺ちゃんを思い出せ!若者よ、いい問いかけをしてくれて有難う!」
と解釈させていただきました(笑)

キャストでは、アン・ハサウェイの役柄にピッタリと合った演技は良かったが、やはりロバート・デ・ニーロの演技が素晴らしい。
特にそれぞれのシーンに合わせた人情味溢れる豊かな表情の変化は、さすが一流の役者だと唸るしかない。

さて、私もロバート・デ・ニーロのような理想のシニアに近づくために、まずは今日から綺麗なハンカチを1枚、余分に持って歩くことにしよう!

しかし貸す相手が出てくるかな?(泣)
けんさん

けんさん