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マイ・インターンの月のレビュー・感想・評価

マイ・インターン(2015年製作の映画)
4.5
ほのぼのお爺ちゃん物語を想像していた自分が恥ずかしい。
誰が観たって、彼らの最高の"友人関係"を心から羨ましく思わずにはいられないだろう。
彼のような友人が欲しくなったし、同時に彼のような人間になりたくもなった。

人生の大先輩がインターン(見習い)となるアンバランスな構図は言わずもがな面白い。登場人物も総じて個性的で魅力的だ。
加えて軽やかなBGMの効果でテンポは抜群。にもかかわらず、作品全体にはまさに人生のような重厚感が伴っており、こちらもアンバランスで不思議なつくりであった。

また、現代のジェンダー問題を彼女の生活に落とし込んだ上で、現実的かつ押し付けがましくなく解を示しているのも評価できる。

総じて、公私両面での"キャリア論"をここまで深く学び取れる映画は他にないだろう。
人生において、表面的な「キャリア」は重要ではないと思う。

誰かにハンカチを差し出せればいい。

誰かにとっての"最高の友人"であればいい。