奇異な設定のせいでツッコミ所が溢れ返ってるのだが、二人のボーイミーツガール＋ロードムービーぶり自体は楽しく観れた。あとエヴァンレイチェルウッドがかつてなく可愛いので大抵の事はまあ良い。ただし、『キャリー』ばりに病んだ親に監禁されて生活しておりスーパーでの買い物法も分からないという設定の割に、常にメイクはバッチリなのは違和感ありすぎ……。
大富豪の両親が出てきて、主人公が金の力であっさり助けてもらうラストは笑った。寛容な大人たちの下支え無くしては未熟者の成長を描くことの出来ないこの種の傾向には本当ウンザリなのだが、ここまでのムチャであれば怒るのもアホらしく思えてくる。いきなり宝くじが当たるのと同じ、もはやデウスエクスマキナ的なものとして許容。放蕩息子に4万ドルを小切手で……別世界のお話である。
