圧倒的会話量、永遠に喋ってるんだけどインテリアやファッションが素敵すぎるので退屈さはもちろん無し。一瞬で字幕に目を通したらあとは天才的な色彩感覚を堪能するのみ。
ラストシーンの衣装が良すぎて唸ってしまった。
最後の最後で勘違いに気づくシーン、会話のテンポが落ちることなくぬるっと「え?そゆこと?」みたいになるのがリアルで大好きだな。きちんとオチがつくので観終えた後は爽快感があった。
「アレクサンドルはやめとけ」と言われるたび「私がブスだから?」と返すブランシュがすごい切なくて、なんでなんでなんでなんでそんなこと言うの……って抱きしめて離さねえよお前は最高だよ信じてくれよみたいな気持ちになるんだけど、実際のところブランシュの思考が分かってしまう。珍しく共感できる人物が出てきて気が気ではなかった(フランス映画、私からしたら他の星のひとみたいに感じることの方が多いので)。
ロメール作品の人たちはめっちゃ喋ってくれるけれど、実際ここまでさまざま言語化されることって稀だよな……ともちょっと思った。