昔見た時よりずっと理不尽にずっと鮮やかに感じた。
喋る必要無いなと思わせる世界で生き延びていくことについて考える。
こういうの観たら自分が誰かを傷つけた過去の色々を思い出して辛くなりそうだなと思って怖かったし、実際辛くはなったのだけど、そこで終わらずに静かな勇気をもらえる作品だった。
自分はすごくでこぼこしていて、>>続きを読む
映画には終わりがあるからいいけど、コットにとっては夏が終わっても秋があり冬があることを思うとしんどくて仕方ない。
家の中で常に緊張してなきゃいけないこと、この人を怒らせてはいけないと息を潜めること、一>>続きを読む
語彙の獲得と自立心が連動していた。知は力なのだと改めて思う。知によってこれまで見えなかった部分が見えるようになり、それはめちゃくちゃ傷つくことだけど、それでも何も知らないバカでいたかったとは思わない。>>続きを読む
友愛と恋愛の間のような関係で、そこを越えないことが美しかったように感じていたので、最後の最後でその線を越えたことに「そうか〜……」となってしまった。若者側が必死に踏みとどまったところを年長者側が越えた>>続きを読む
私の2023のベストはaftersunと枯れ葉。内省の年だったのだと思う。
自分の暮らしを成立させるのに精一杯でも、ラジオから流れるニュースを無視できるような心ではなく、行き場のない悔しさがあること。>>続きを読む
ところどころ「ああ、ごめんなさい……」って言いたくなるくらいかつての自分と重なるところがあって目瞑りながら観てた。でも大好きな映画。
久々に見返したら昔観た時よりずっとずっと好きだなと思えた。ジブリ作品で一番好きかも。
このレビューはネタバレを含みます
作品の一つに、恋人からのDVから逃れるためにペットの犬を切りつけて動物病院に行きSOSを出す女性の話があったのだけど、彼女が被害者であることは大前提としても、人間以外の生き物を巻き込むところを見たくな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
冒頭のバヤデールだけでもすごくたくさん、舞台裏まで観せてくれて、その時点でかなり満たされた気持ちに……中盤以降のコンテンポラリーダンスも尺たっぷりで最高……
キモカメラマンにキモいって言ってドレス姿で>>続きを読む
お気に入りシーン:りんごのキャラメル煮をトーストに乗っけたやつを朝食に出してもらったケンジが、「わ〜おいしそ〜〜〜♡」と言いながらピアノ弾くみたいにテーブルをたたたん♡と鳴らすところ
作る喜び、作って>>続きを読む
超楽しかった〜。
白黒思考気味の自分には、あっちに行ったりこっちに行ったりの矢印が「それありなの?」って感じで新鮮だった。恋愛、人をバグらせるので相手に誠実さを求めすぎるのは茨の道かも(学び)
バービーが初めて涙を流した時の、「これって痛いけど素敵」って肯定が、私のこれからのお守りになると確信した。
ありのままの自分でいること、ありのままを貫くことって、ありのままでいないことよりも時にはしん>>続きを読む
言われてる通りえげつないストップモーションで、物語の構造を差し置いても、表現方法に対しての執着のようなものが既に怖い。
救済は有り得ないと分かった状態で観に行ってよかった。予習無しではもっと元気を吸い>>続きを読む
レミがレオに「僕もホッケーしようかな」って言うシーンが忘れられない。言われる煩わしさも言ってしまう必死さも少しずつ知っている。
ジブリファンってほどではないのだけど、
それでも実家には千と千尋のビデオテープがあって、もののけ姫のフィルムコミックがあって、
友人と「ジブリの中でどれが一番好き?」って話ができるくらいにはお互い色々>>続きを読む
原作を読み終えた次の日に。
「幸福の硬貨」のテーマ曲ってどんな感じなんだろうと思っていたら、とても素敵で、この曲に引っ張り上げられたシーンも多かったと思う。
三谷の行動について、許せない、なにやって>>続きを読む
スティーヴン・ドーフの上腕にぱらぱらタトゥーがあるんだけど、ギプスに書かれたメッセージたちがタトゥーのつづきに見えて可愛かった。
何が起こるわけでもない映画で、でも、満たされているさなかにこそ感じる寂>>続きを読む
ちゃんとレビュー書こうと思って何日か寝かせたけれど無理だった。
エンドロールが流れ始めてからずっと、大きな大きな余韻の中にいる。
自分には父親との思い出はほぼ無いし、子どももいないので、どこかで私は「>>続きを読む
好きな質感の作品だったのだけど、終盤で蘇畑家の父が「おかわり」と茶碗を突き出し母に自分のごはんを盛らして、お礼も言わないところに引いてしまった……。元気になって食欲出てきたって表現の一つなのだと受け取>>続きを読む
何度か鳴っていた鯨の鳴き声のような金管楽器の音はなんなのだろう?と思いながら観ていて、その正体が分かった時がハイライトだった。
不穏な第一部から転じて第二部、第三部と進むにつれて、「ちょっと説明され>>続きを読む