ユキ

ニューヨークの巴里夫のユキのレビュー・感想・評価

ニューヨークの巴里夫(2013年製作の映画)
3.7
グザヴィエが、口角をあげて、ちょっと困ったように笑う。それがたまんない。

胸毛さえチャームポイントのようにみせるグザヴィエが素敵。
バツイチ、子持ち、レズビアンカップルの精子提供者、客観的に観たらsad manなグザヴィエ。でも彼は確かに魅力的な人間なのだ。

彼が故郷と離れたニューヨークの街角で、両親が彫ったハートマークのなかの二人のイニシャルを見つけて、「自分は望まれたこどもだったのだとわかった」っていうモノローグがあるんだけど、家族からの愛っていうのは、別に直接的な接触以外でも伝わるんだなあと思った。でもその気づきも、40歳になって世の中をよく観察できるようになったからこそなのかもしれない。
グザヴィエみたいに年をとりたい。

彼自信思い描いた人生を歩めなかったのかもしれないが、彼の周りにはいつも愛が溢れてて、それがこの映画のラストシーンに結び付く。

これが青春三部作だと知りませんでした!
機会があれば前の二作も観たいと思います!
ユキ

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