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エクソダス:神と王のIdeonのレビュー・感想・評価

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)
3.5
「十戒」のリメイクということで、有名なシーンの数々がどんな風に作り変えられているかを見るだけでも楽しい。今回は神話色を極力排した映画化のようだ。十戒の条文を稲妻と共に刻みつける場面などはどう変わっているか、興味津々だったが、何とも地味なシーンになっていて、少しがっかりした。モーゼ役のクリスチャン・ベールはカリスマ性に欠けていて、チャールトン・ヘストンの重厚さには及ばない。上手い役者なのだが、役に溶け込んでしまうので、出ていたのを忘れてしまうようなところがある。ラムセス役のジョエル・エドガートンはカート・ラッセルとジョー・ドン・ベイカーを足して二で割ったような個性で、これからが楽しみな役者に思えた。クレジットの前に亡き弟に捧ぐとあったが、トニー・スコットの悲劇的な死は兄のリドリーにかなり大きな傷を与えたのだなあと、改めて思った。
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