ぬりえ

ラブライブ!The School Idol Movieのぬりえのネタバレレビュー・内容・結末

1.5

このレビューはネタバレを含みます

皆がただ可愛いだけのなんだか中途半端な作品でした。元々ラブライブはアイドル作品の中でもギャグ多めで非現実的な作品でしたが、それを踏まえてもラブライブの良さが十分に表現されていなかったように思えます。
言いたい事は色々ありますが、まとめて言うと、浅い。内容が浅いのは元々なのですが(ギャグ中心なので)、それでも、ラブライブという作品にも「テーマ」ってもんはあるじゃないですか。それが、一つ一つ浅い。
まず曲。今までに比べて浅い。可愛さに振り切る曲があっても良いとは思うけど、最後のあの曲とか、キャラの名前入れとけばいいとでも?そうすればファンはそれなりに喜ぶだろ〜(笑)とか思いながら作ってない??最後の最後だよ?もっと色々歌うべき歌詞があるだろ。
穂乃果の未来の姿なのではと囁かれているcv.高山みなみのキャラクターも、中途半端に使うから内容が浅く感じる。ああいうちょっと考えさせるぐらいの演出にしておけば後はオタクどもが勝手に考察すんだろ(笑)とか考えてない?
スクールアイドルを続けるのか続けないのかを悩むシーンも、結局三年生が辞めるべきだと思うって言った流れのまま「よし!決めた!」ってなったけど、もっと掘り下げて、ちゃんと描写しても良い所だと思った。ちゃんとそれぞれ意見を言って、ちゃんと衝突して、ちゃんと解決して欲しかった。
それとライブシーン。スクールアイドルを集めてのライブシーンは、あまり人数の多さを使った迫力感は伝わらなかった。米粒がたくさん置いてある感じでキャラクターを配置して平面的にみせていて、違和感。周りのスクールアイドルが、μ'sのバックダンサーみたいで可哀想だった。
みんなすっごく可愛かったけど、結局何が言いたかったの?という感じ。「え?!」と驚かされる内容と、女子高生の抱くリアルな感情の描写、そういうものの比率を上手く使えば良くなると思うのですが。
笑ったのは、アニメでロボットみたいな喋り方だったあの子が劇場版でもしっかりロボットだったこと。1番笑えるのがそこってどうよ。期待し過ぎだったのかな。
劇場版けいおん!や劇場版アイマスはちゃんと主になるテーマを持ってそれに沿って、各作品の良さを最大限に使って作られていたが、ラブライブはそれが出来なかったんだな、と。残念です。
ぬりえ

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