めしいらず

ザ・ウォークのめしいらずのレビュー・感想・評価

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)
2.8
地上417メートル、110階建ての超高層ビル、ワールドトレードセンターのツインタワーの屋上にワイヤーを架けて綱渡りして見せた実在の男の物語。人物描写が駆け足でドラマの厚みには欠けるところがあるけれど、単純にお話としてとても面白い。共犯者が増えていくワクワク感。警備に見つからぬよう設営するスリル。もちろんハイライトは終盤の綱渡りシーンだ。終始お尻の穴がゾワゾワと心地悪い思いをさせられること請け合い。アア、イヤダイヤダ。違法行為の下手人たる主人公を捕縛せんと両棟の屋上に待ち構える警官たちの目と鼻の先で、ここまでおいでとばかりに何度も往復して見せる余裕綽々が何とも痛快。捕縛後に警官が主人公にかけた言葉が如何にもアメリカ的に素敵だったから後味も良し。それにしても決行直前に突如現れたあの男は一体何者だったのだろうか。魅力的な謎である。
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