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100歳の華麗なる冒険のVillainのレビュー・感想・評価

100歳の華麗なる冒険(2013年製作の映画)
3.9
100歳の誕生日に老人ホームから抜け出したおじいちゃんのアラン。そんじょそこらの老人とは比べ物にならないぐらいぶっ飛んでる。
予告編観た時から気になっていたが、映画館で観る事は出来なかったのでDVDで観る事に。
映画は現在と過去を描いているがどっちもぶっ飛んでいる。
現在では若者から預かったスーツケースには5000万クローネの大金。
でも物欲のないおじいちゃん。
金を持ち逃げした事でギャングに追われ、老人ホームから捜索願が出された事で警察からも追われる。
上手くかいくぐりながら進む珍道中。
冷凍庫に閉じ込めたギャングは手違いで凍死してたり、元締めに殺すと脅されても“自分は100歳だから早くした方がいい”と言い全く動じない。
それもそのはずおじいちゃんの過去が凄すぎる。
趣味は爆破!
若い頃はスペインでエステバンに誘われ義勇兵になり、そうかと思えばフランコ将軍を爆発から救ったが相手が何者か分からず、その後アメリカでマンハッタン計画に興味をいだきオッペンハイマーが悩んでいると的確なアドバイスをし、その事でトールーマン大統領からライターを贈られ、今度はアメリカに対抗心があるソ連の科学者ポポフに声をかけられソ連へ、そこでスターリンとの酒の席で失言し収容所へ、そこでアルベルト・アインシュタインの弟ヘルベルトと出会い収容所を脱出しフランスへ、そこでソ連のスパイを発見した事でCIAのスパイになりモスクワへ行くも成り行きでソ連とアメリカの二重スパイになりレーガン大統領とゴルバチョフ書記長とも出会う。
そんな過去を持ったおじいちゃんのアランがギャングに脅された事を気にするはずもなく、その場しのぎの成り行き任せの珍道中はブラックユーモア満載の痛快コメディで爆笑の連続で凄く面白かった!
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