木曳野皐

レヴェナント:蘇えりし者の木曳野皐のレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
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あらすじも読まないで観た。
ストーリーとしては全然違うけど、
何故か【ウインド・リバー】を思い出した。
必要最低限の台詞と、
どこまでも続く雪山。
何より轟く散弾銃の音。

静かなる復讐者。
こういう奴が1番怖いと私は知っている。
敵に回したら1番厄介な奴である。
最初、レオナルド・ディカプリオ出てるんだ〜なんて軽い気持ちで観始めたら画面に釘付けだった。
え?アレがジャックやってた人…?
ってきっと皆なると思う。
【タイタニック】の面影はございません。
レオナルド・ディカプリオ魂の演技・悲願のアカデミー賞受賞なんて書いてあったけど、そりゃ体張ってますもの。
評価されなかったらおかしいくらいに。
綺麗なレオナルド・ディカプリオなんて何処にも居ない。これを観ても「レオナルド・ディカプリオカッコイイ」って思える奴が本当のファンだと思う。
池松壮亮並に涎飛ばすし、何言ってるか分からない憎しみの表情、私は画面に釘付けだった。
長い長い復讐の物語、明らかに序盤から前途多難。前半~中盤の抑えられた演出で溜まったストレスを終盤一気に発散してるあたり。ここも【ウインド・リバー】によく似ている。
地味な映像ながらそれを退屈と思わせないのは凄いなって思った。(小並感)

汚いレオナルド・ディカプリオ(言い方)に気を取られてトム・ハーディ出てるのさえ気づかなかったです。
それくらい圧巻。明らかに主役。
木曳野皐

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