ヘンリー・フォンダとか、ヒース・レジャーとか、ある種の犠牲の上にアカデミー賞受賞がある俳優さんがいて、本作のレオナルド・ディカプリオもそれに近いものがあるんじゃないかと思う。
無冠の帝王だった彼もさすがにここまでやったら獲るだろう、他のノミニー達もこれ見たら尻尾巻いて逃げるレベルだ。
そりゃマット・デイモンじゃないし、リリーのすべてのぼっちゃんでもないでしょ！！
作品についてはイニャリトゥ監督は相も変わらず人を選ぶものばかり作るなあと思うし、圧倒されたけど全然人に薦めたいとは思わない。
少なくとも綺麗なものを映画に求める人はこんなの見なくていいと思うし。
馬の内臓取り出してその中で暖取るとか、サバイバルにも程があるだろ！！それ男子力って言っていいのかよ！！
触れ込みほど復讐劇ではないし、最後はそんな接近戦なの…もっとバンバン撃ち合わないの…ってずっこけそうになったけど、サウンドも映像も含めて「映画」として見せる意義がある作品にここ最近はなかなか出会ってなかったし、「作品賞」のカラーではないけど紛れもなく大作でしょう。
それにしても本当にレオは受賞できて良かったね。
土や泥や口に含んでもまだ受賞できなかったらもううんこ食うくらいしか道がないだろ…いやジョン・ウォーターズならいいと思うけどさ…
