佳子

レヴェナント:蘇えりし者の佳子のネタバレレビュー・内容・結末

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

TSUTAYAみんなが愛してやまない365本
264本目。
すみません。酷評します。
この映画が大好き!という人は読まないで通り過ぎて下さい(つД`)ノ

私、実話に基づいて作られたと謳っているにもかかわらずフェアじゃない映画のことが好きではないのです。

別に、その時本当に起こらなかったことを付け足したり描く分にはOKなのです。
もしそんな背景があれば、そんなことが、実際におこってもおかしくはないなと思うのであれば。

タイタニックはフェア。
(実話に基づいたなんか言ってませんけどね。)
八甲田山もフェア。
最強の2人もフェア。

でも、この映画は違う。
熊に襲われ話すことすらできない瀕死の重傷を負った男が、意志の力だけで突然動けるようになり、マイナス何度にもなっている場所で服ごと川で流されて、全身ずぶ濡れになっても何故か寒そうなだけで、徐々に回復。
いや、それ健康な人でも普通に死ぬ奴だから。

アクションならいいんです、別に。主人公無双は当たり前だし。

でも、壮大な景色の中で、自然光にこだわってリアリティを追求して撮影とか言われると、いやいやいやって突っ込みたくなってしまうのですよね。

子供や純粋な人達が、実話ベースだから、これは本当にあったことだ!民族を超えて愛した家族を殺され、こんなに大変なことを乗り越えた人がいたのだと感涙するであろうことを計算し、もっともらしく大嘘をつくことに腹が立つのだと思います。

アカデミーでレオ様がこの演技でついに受賞してるのも実は納得いかない。
彼は勿論、主演男優賞を獲るべき役者ですが、この作品で、何故?という感じ。
だって、実際に寒いとこでずぶ濡れになってやってるんだもん。🥶
そりゃあ、迫真の演技になるでしょうよ。
というか、どんな役者がやってもそうなるでしょう。
息子を殺された怒りや悲しみも、やりやすい演技だと思うし、特に白眉だとは思わなかった。
極寒地での過酷な撮影に耐えたからって演技賞はおかしいと思うのです。
それなら、もっと受賞に相応しい作品が彼にはあったでしょうよと思ってしまう。

暗いし、長いし、説教くさい。
最終この映画のテーマであったであろう
「復讐は神に」も消化不良。
いやいや、あんたがやったやん。とどめ刺してないだけやん?

合わない映画でした。
佳子

佳子