このレビューはネタバレを含みます
この映画のストーリーはあざとい以外の何物でもなく、自分が10代の頃を思い出しながら見ていたけど、冒頭のシーンからどうにも違和感の残る演出でもあった。果たして今の15歳は大人に本性を見せるほど無防備なのだろうか、また大人が15歳を描けるほどあの頃を忘れないことが出来るのだろうか。
しかしながら、合唱のシーンはとても響くものがありとても美しかった。これだけでも観に行く価値はある映画だった。
あと木村多江さんの演技は素晴らしい。ちょっとしかなかったけど、疲れてはいるけどすべてを受け入れ穏やかさを手に入れたような奥深いものを感じれた。新垣さんにはそれが感じれなかったのが残念だった。
自分が青春映画を好きな理由は、あの頃出来なかった事を投影できるってことにある。この映画の世界は自分のあの頃には全くなかった。ただただ狭い世界に居心地が悪く、誰かに怯えながら日々生活していた気はする。今も狭い世界ではあるしもう出来ないことも沢山がるが、絶対あの頃には戻りたくないねw