年老いたシャーロック・ホームズと少年とミツバチの話。
年をとり、物忘れが激しくなったホームズという設定が面白すぎる！
最後の事件の後、田舎に隠居したホームズはなぜか養蜂をしているんだけれど、そこで家政婦として働いている夫人と息子のロジャー、特にこのロジャーとの師弟のような関係が微笑ましい。
物語としては、ホームズが色々なきっかけから記憶を取り戻していくストーリーなんだけど、ここにミツバチのことだったり夫人とのいざこざがあったりと、特にスピード感があったり大きな山場があったりするような映画ではないのに飽きずに観られる素晴らしい作品。
なんというか古書のページの上を散策しているような雰囲気？が全体的にあって、レトロチックなんだけど古臭さを感じない、シンプルだけどあっさりしすぎていない、言葉ではなかなか説明しづらいけれど本当に素敵な作品です。
劇中に出てくる日本も、原爆が投下された後、第二次世界大戦後の日本を描いていて、あまり取り上げられることのない風景が映っていたりして興味深かったです。
