鹿撃ち帽をかぶらず盟友ワトスンもいない…。既存のイメージを覆す名探偵シャーロック・ホームズの晩年を綴る人間ドラマ。93歳のホームズが人生最後の謎解きに挑む姿が、痛々しくも神々しい崇高さを感じる。被曝直後の広島の山椒(ヒレザンショウ)。記憶力低下の防止。養蜂のミツバチの死因。"奥さんのことかね"の続き。楽器アルモニカ。香水カメオ・ローズ。アピス・セレナ・ジャポニカ(ニホンミツバチ)。新しい助手は家政婦の息子ロジャー。シャツの袖に名前。ワトスンの優しさ。ミツバチは刺しても針を残す。「ホームズさん、あなたが死んだらハチの世話は?」「分からん、すべては会計課できない」