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人生劇場 新・飛車角のlagのレビュー・感想・評価

人生劇場 新・飛車角(1964年製作の映画)
3.9
砲弾の雨と腰までの深い沼を生き抜いて復員した大木実。世間と共に変わった佐藤慶。進駐軍から生娘を守って殺される加藤嘉。憑いてくる憲兵の西村晃。移動ストリップ座のプロデューサーな元戦車団の長門裕之。敗戦直後の光と闇を呪う東京ブギウギ。

年季の入った志村喬。おっかない山本麟一。取り残されて涙を流す鶴田浩二。飯粒を買ったお金の稼ぎ方。人波を掻き分けて見送る。花を売る幼い少女がいざなう。再会しても決して振り返らずに背中で明け方の約束。刃物を突き立てられても撃たずに拳銃を投げ捨てる。油の樽を倒して壮絶な死闘。番傘差し出して雨がふたりを包んだ時に新婚まもなく令状が届いた部屋と親と家を失くした自棄酒で計三回の俯瞰撮影。
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